9月解散、10月総選挙が有力のなか、福岡5区においては、昨秋から続く対立につき党内調整が不調のままで、保守分裂がいよいよ現実味を増している。
自民党現職の原田義昭・前環境相(76)が9選を目指すが、これに異議を唱えたのが自民党県議で新顔の栗原渉氏(55)。
自民党本部は「現職優先」の方針で、早ければこの6月中にも原田氏を公認する。県連もそれに従う方針だが、それでも栗原氏は出馬の意向で、近く県議を辞し選挙準備を本格化するようだ。
小選挙区下、しかも新人で無所属出馬など無謀もいいところだが、そこまでするのは、原田氏に対し反発する少なくない福岡の自民党県議がいる上、背後に、今なお福岡において大きな政治力を持つ元自民党幹事長・古賀誠氏(80)がいると見られているからだ。