アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

維新の正体見えたり――「愛知県知事リコール不正署名事件」に組織的関与!?

 愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る不正署名事件(3月24日、愛知県警は地方自治法違反=署名偽造=容疑でリコールの会旧事務所を家宅捜索)で、「お辞め下さい大村秀章愛知県知事 愛知100万人リコールの会」の事務局長だった田中孝博元愛知県議(下左写真)が5月3日、大量の偽造署名を作成させたと見られる佐賀市内での作業につき、そのためのアルバイト募集を名古屋の広告関連会社に「依頼した」ことを明らかにしたのは、大手マスコミ既報の通り。
田中氏は、違法性の認識は「無かった」としている。
だが、この佐賀市におけるアルバイトは、リコール署名の集まりが悪いことから、署名集めの期限(20年11月4日)直前の10月19日に募集、そして20日から31日までのべ1000人以上のアルバイトに、本来は署名する者が指定用紙に記入すべき氏名、住所、生年月日などを、渡された名簿を元に手書きで書き写させる作業であり、違法性の認識が無かったといわれても説得力がないだろう。
 その田中氏、今年2月25日に辞任しているが、前日には愛知県警が署名偽造容疑で提出されたリコールの署名簿をすべて押収している。そして、アルバイト発注の時から田中氏は「日本維新の会」の衆議院愛知5区選挙区支部長で次期衆議院選挙では立候補を予定していた(支部長には20年7月29日就任。19年3月の愛知県議会選挙では同党県総支部推薦で立候補も落選)。
このリコールの会、「高須クリニック」の高須克弥院長が代表。事務局長の田中氏は№2だった。そして№3の副事務局長だった山田豪氏(横右写真)は2月28日に「日本維新の会」に離党届を出した(前日に愛知県警から任意の事情聴取)が、19年の愛知県常滑市議選に「日本維新の会」公認で立候補し初当選していた。そして4月17日には議員辞職している。
この2人以外にも、リコール請求代表者のなかには、「日本維新の会」の衆議院愛知県第5選挙区支部の会計責任者である渡辺美智代氏もいた。
そして、何より決定的なのは、「日本維新の会」の選挙カーが、リコール運動の選挙カーに使われていた事実。
この事実はまだどこのマスコミも報じていないと思うが、本紙は両方で使用した車のナンバーの同一性を確認している(以下に、その証拠写真を転載)。こうなると、もはや「日本維新の会」の組織的な関与を疑われても仕方ないのではないか。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧