アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

締切期限までに回答なし――「コロナ情報発信医師」の土地購入に疑惑はないのか?

 倉持仁氏という医師がいる(48)。
栃木県宇都宮市内で「インターパーク倉持呼吸器内科」というクリニックの院長を務めている。
同クリニックでは昨年3月からいち早くPCR検査を実施。それと並行して多くのTVの新型コロナ関連番組に倉持氏は登場するようになり一躍全国的に知られるようになった。
この倉持氏、当初から、PCR検査の徹底と不要・不急な外出を控えることを主張している。本紙もその主張には基本的に賛同する
 同じ栃木県の那須塩原市(渡辺美知太郎市長)は今年1月18日から、市民向けに自己負担1回1000円(家族なら5人まで。残りの実費は市が負担)でPCR検査を実施。当初は3月末までだったが、以降も継続している。3月末までの実施人数は2261人とのことだ。この市民向けPCR検査は市内島方に専用の検査所「コロナPCRセンター那須塩原」を設けて行われているが、この検査は倉持氏が代表の「ちびっこの科学と遊び」(株)が行っている。
また、インターパーク倉持呼吸器内科の隣接地に軽傷から中等症までの新型コロナ患者を対象にしたプレハブ型の仮設病床を3月中に建設。総事業費は約1億円で、国、県が一部を補助する。
一方、3月16日に参議院予算委員会は公聴会を開き、新型コロナ対策につき専門家2人から意見を聞いたが、その1人は倉持氏だった。
このように倉持氏、今や多額の補助金も得ており公人といってもいいが、本紙は、前述の那須塩原市民向けのPCR検査事業は入札ではなく任意、すなわち随時契約で倉持氏側に出したこと、さらにこの検査のための「コロナPCRセンター那須塩原」の土地を、「ちびっこの科学と遊び」が直前に購入している事実を掴んだ。
那須塩原市によれば、倉持氏側にPCR検査の事業を出すことを正式に決めたのは今年1月4日だという(市のHPでIRしたのは1月8日)。これに対し、「ちびっこの科学と遊び」が同地を購入したのは20年12月28日だった。

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