アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(822)「厚労省が“問題企業”と取引など」

 現在は雑貨やPET樹脂の日中間貿易が中核事業の「新都ホールディングス」(2776。JQ。東京都豊島区)といえば、筆者がこの連載で何度も取り上げて来たように、少なくとも過去、反社会勢力に属する者が相場操縦対象にした疑惑も出るような仕手銘柄であり、また長らく赤字決算続きで「継続前提に疑義注記」。さらにいえば、米中関係が緊張度を増すなか、その一方の中国系企業といってもいいだろう。
ところが、そんな新都HDとわが国厚労省が取引したというのだから驚きだ。それも医療機関等高機能マスク500万枚の発注を受けてのことで、今年3月10日までにすべて納品。その売上高は10億円になるという。
『四季報』(21年1集)によれば、新都HDの20年1月期の売上高は8億8500万円、そして翌21年1月期の売上予想は10億円なのだから、この厚労省との取引は1年分の超大口取引。4月1日には10億円を受け取ったとのことだが、これはいったいどういうことなのか?
証券取引等監視委員会(SESC)は常々反社との取引はするなと指導しているのに、そのSESCが「Nuts」に強制調査に入った際、同じ筋が介入しているとの見方が出た新都HDと国(厚労省)がそれもコロナ対策絡みで取引し、同社を結果的にしろ大いに経営的に助けるなど何らかの癒着を疑われても仕方ないのではないか?
ところで、最近、情報商材屋から投資指南役に転身、そして動画配信に精を出して来ているケースが目立つ。ユーチューバーのような人気投資指南役もいる。ユーチューブは無料なので、金商法の認可を受けなくても銘柄を推奨することは可能だ。また、ツイッターなど連動させて投資相談に応えることもできる。しかし、これは金商法に違反している可能性が高いだろう。

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