アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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夏野氏の「KADOKAWA」社長就任に異議の声

 出版大手「KADOKAWA」(9468。東証1部。東京都千代田区)は3月25日、同社の夏野剛取締役(冒頭写真。56)が、6月22日付で代表取締役に就任すると発表した。同日に開催予定の株主総会とその後の取締役会承認を経て正式に就任するという。
異動の理由は、「経営体制強化および業務執行の一層の迅速化のため」という。
だが、本紙の元には夏野氏の代表取締役就任に異議を唱える声が届いている。
そのA氏の声をお届けする前に、先週発売の『週刊文春』(4月8日号)で、通信制「N高等学校」(本校・沖縄県うるま市)が昨2020年度の「進路・大学合格等実績」を“粉飾”していた記事が出たことを紹介しておきたい。
なぜなら、このN高等学校は、出版社であるKADOKAWAが持つコンテンツと、IT企業である「ドワンゴ」が持つ技術力を活用することによって、旧来の教育システム・教育方針を変える新しい形の「ネットの高校」として16年4月に設立された。
この一方のドワンゴは19年4月、KADOKAWAの子会社になるが、その直前の同年2月、取締役としてドワンゴの「ニコニコ動画」を黒字化した実績からドワンゴの代表に就いたのが夏野氏。
そういうわけで、前述のN高等学校の20年度の“粉飾”した実績を、ニコニコ生放送で得意満面に語っていたのが他ならぬ夏野氏なのだ。
詳細は『週刊文春』記事をご覧いただきたいが、同誌の取材に対し、N高等学校側は例えば卒業生の進学先として「専門学校他」のなかに浪人生を、また「就職率」のなかにアルバイトの者まで入れて数字を良くしていたことを認めている。

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