アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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仙台市内最大規模メガソーラー(仙台大倉山太陽光発電所)の闇(Ⅲ)

これまで(Ⅰ)(Ⅱ)と2回に渡り報じた仙台市近郊に建設されたメガソーラー施設「仙台大倉山太陽光発電所」の闇――この2回の連載では、事業主の「仙台大倉GD第一合同会社」(以下GD社)は発電所敷地内に建設確認を得ないまま「資料館」という違法建築物を建て未だに違法状態にあること、また、その資料館建設を請け負うなどした「MSK」(千葉県野田市)に総額2億円以上の代金を支払っていない事実を指摘し、なぜ、そんなことが罷り通るのか問題提起した。
何しろ、実質、タイの上場企業「ガンクルエンジニアリンク」が操業しているといっていいこのメガソーラー、開業以来、毎月1億円~1億数千万円の売電収入を得ているにも拘わらずだ。
すっかり間が空いてしまったが、問題の資料館建設に至る経緯が判明した。また、GD社の資金源は、つい先日、3度目の大規模なシステム障害を起こした「みずほ銀行」であり、GD社の一連の申請は同行OBが担当していることがわかったので追加報告する。
まずは、問題の資料館建設に至る経緯。
当初の計画では、本体工事とは別に地域住民への電力供給のために当地区集会所の屋根に太陽光パネルを設置する予定だった。同地区では3・11東日本大震災の時、長期間の停電が続き大変な目にあったからだ。これにはGD社と地域住民が合意。仙台市側も、これは地域貢献施設であり、市条例に適合する開発として承認した。
ところが、パネル設置工事の完成が間近に迫ったころ、条例では市の管理する施設への構築物の設置は一切できないことがわかった。集会所は市の管理する施設で、そのため工事が中止となった。市の条例に対する“無知”が招いた大失態だった。

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