アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<復活!!>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第40回「愛しのロボットたち」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

 こないだ朝日新聞の「今こそ!見たい」という人気投票の連載で「昭和のロボットアニメ」を特集していた。1位が『鉄腕アトム』、2位が『鉄人28号』、3位が『エイトマン』だって。小学校4~5年生の頃、この1~3位は雑誌でもテレビアニメでも、特に男子は全員観ていたくらい人気があったよ。おまけに『鉄腕アトム』は明治製菓(マーブルチョコレート)、『鉄人28号』はグリコ(キャラメル)、『エイトマン』は丸美屋(ふりかけ)で、おまけのシールやワッペンを集めたもんだよ。
 さてこの辺りのロボットアニメはメジャーな存在なので、あらためてここで語るまでもない。そこで思い出に残るレアものロボット、それも実写のテレビドラマをいくつか紹介しよう。ちなみに『鉄腕アトム』も『鉄人28号』も、アニメ化より何年も前(1960年頃)、実写化されていた。ただし低予算のテレビ番組だったため、野暮ったいコスチュームの少年が吊り下げられて空を飛んだり、商店街のアトラクションに出てくるような安っぽいつくりのロボットがガシャガシャ動き回るといった冴えないものだった。『鉄人28号』は遠隔操作するんだが、これが悪人の手に入ると、鉄人は悪のロボットと化す。
 その発想を怪獣ものにしたのが、『怪獣マリンコング』と、『月光仮面』の中で登場した「マンモスコング」だった。いずれも遠隔操作による怪獣型ロボットという設定で、世界征服を企む悪の組織が発明したものだ。東宝の怪獣ものに比べれば稚拙なものだったが、妙な生々しさもあって放映当時は(こちとら小学1年生くらい)夢中になって観ていたのさ。

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