アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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わが国仕手グループとも接点――中国市場追われた許氏が、日本で“恩人”に仕掛ける訴訟

 許振東氏(56。冒頭写真)――。
ほとんどの日本人は知らないだろうが、近年、わが国で仕手筋とも連携していると見られることに加え、企業“乗っ取り”絡みでも登場することなどから、総務関係の企業担当者などの間では要注意の中国人なのだ。
例えば、許氏が来日し、最初にわが国で設立したのは「朝陽」(設立時は三重県津市。現在は東京都千代田区)なる会社だが、同社を通して許氏は1億2000万円を出資し「ワンアジア証券」(東京都千代田区)の経営権を握っている。そして、あの「GFA」(8783。JQ。東京都港区)や、看護師などを養成する専門学校を運営する(学)「後藤学園」(神奈川県横須賀市)に資金を出し“乗っ取ろう”としたことも(未遂)。そうかと思えば、許氏が設立した別の「宣武」(東京都渋谷区)なる会社が貸金するかたちで間接的ながらすでに不動産業の「アジアゲートホールディングス」(1783。JQ。東京都港区)の株式20・37%、ファンド、病院関連事業の「グローム・ホールディングス」(8938。JQ。東京都港区)の17・78%を所有してもいる。
この許氏、北京大学卒で、香港市場上場のIT企業「北京北大青鳥」のトップまで務めた人物。しかし2015年、関係会社の情報開示を巡る問題で許氏も責任を問われ、罰金30万元の他、10年間の証券市場参加禁止を中国証券監督管理委員会から科せられる。
そこで許氏は実質、中国にいられなくなり来日、翌16年12月に前出・朝陽を三重県津市に設立する。
ただし、許氏は自分の名は伏せておきたく、また日本語はまったく出来ないことから、設立時は中国から連れて来た女性(36)と、地元在住の日本語のわかる中国人女性の2人を共同代表にしていた。ところが、一方の日本語のわかる中国人女性を18年9月に解任している。いったい、何があったというのか?

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