「雪国まいたけ」(新潟県南魚沼市)は、9月17日にも東京証券取引所の東証1部ないし2部に再上場するという。(冒頭写真=郷ひろみをTVCMに起用したことも)
東証2部の上場廃止になったのは2015年6月だから、約5年ぶりということになる。
前回、上場廃止になったのは米投資ファンド「ベインキャピタル」のTOBの結果。
その雪国まいたけが上場廃止となる前の15年3月2日、当連載で、創業オーナーだった大平善信氏について取り上げている。
メインバンクの「第四銀行」に所有株を担保に入れていたが、差し押さえられ、一時的に第四銀行が筆頭株主に。粉飾決算で違法配当していたのだが、筆頭株主になった第四銀行としては無配は困る。しかも株価は低迷中だ。そんな事情もあってベインキャピタルのTOB→上場廃止となったわけだが、前回記事では、大平氏が自社IRに多額の資金提供をしていたことを取り上げた。再上場に水を差すわけではないが、前回書き忘れたことを以下に述べておきたい。