アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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過去最大51億円倒産――「ミネルヴァ法律事務所」を食ったワルの面々(上場企業も関与)

6月24日、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた(弁)「東京ミネルヴァ法律事務所護士」(東京都港区)--12年4月設立。弁護士法人としては過去最大の負債総額は約51億円だった。
それにしても、不思議に思うのは、ミネルヴァは消費者金融の過払い金返還だけを行っていたところで、しかもそのためのTVCMなどハデに打っていたことから顧客もたくさん来ていたはず。
貸金業者がグレーゾーン金利を無くしたのは2007年ごろ。返金請求の消滅時効は10年だからこの仕事のうまみはなくなったとはいえ、17年以降も時効にかからないケースはあり、実際、ミネルヴァの過去4年(16~19年度)の総売上高は100億円を軽く超えていた。
コストはそんなにかからない仕事であり、それにも拘わらずなぜ約51億円もの負債なのか? それも内31億円は本来、顧客に返すべき過払い金(預かり金)に手を付けてしまっている有様で、そのため泣いている消費者金融利用者は軽く1万人以上いると見られる。
そのため、ミネルヴァが所属する第一東京弁護士は看過できず第3者破産申し立てをしており、今後、この31億円がどこに消えたのかも徹底追及されるはずだ。
すでに冒頭写真の『週刊新潮』(7月9日号)、『FACT』(8月号)などでも特集記事が組まれ、消費者金融最大手だった「武富士」OBが中心になり、その元に多くの武富士OB、関係者が関与していたことから「武富士マフィア」、「破たんの底知れぬ闇」(「DIAMOMD online」6月26日記事)といったタイトルも目にする。それはそれで、その通りなのだが、本紙ではそれら記事では触れられていない点を取り上げた。

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