新型コロナウイルス感染者が増え続けていた4月から5月にかけ、営業自粛を余儀なくされた影響で、いまもたいへんな思いをしている読者も多いはずだ。
そんななか、あくまで自粛要請だとして営業を継続、しかもそれが日常生活に必要不可欠なものでもないということで、槍玉に上げられたのがパチンコ店だった。
神奈川県においても、4月28日、県の休業要請に応じないということで黒岩祐治知事は同日自ら記者会見し、県内の6店舗の名前を公表した(冒頭写真)。
そのなかには大手ホールのように体力がなく、休業即、廃業を余儀なくされるといった事情があったところもあるかも知れない。
だが、そのなかに警視庁元幹部が経営するパチンコ店があると知ったら、同情する読者はまずいないのではないだろうか。
むしろ、「警察はパチンコ店を指導、また天下り先にまでしておいて、率先して模範を示すべき古巣のOBが何事か!」と批判の声が起きるのではないだろうか。
しかも、同店舗がオープンした際、「内閣総理大臣 安倍晋三」の名前入りの花輪が送られていた(横写真)事実を思えば、癒着でもしているのか? となおさら批判の声が出ても無理ないだろう。
実際、本紙の元にこの店舗の情報が入って来たのも、「いくら何でもやり過ぎ。あそこはどんな背景があって堂々と営業できるの?」と警察筋からのリークあってのことなのだ。
何しろ、黒岩知事が前述のように県内には約470店舗あるところ応じない6店舗の名前を公表するや、さすがに翌日から内5店舗は休業。唯一、その後も営業を続けていたのがこの警視庁OBの店舗だったのだ。
「それで県は5月1日、より強い行政措置となる休業指示を出し、この店舗の使用停止を求めようやく5月4日から休業に。ただし、実際に店を閉めたのは4、5、6の3日だけ」(関係者)
要するに、ほとんどの店舗が長期間休業するなか、まったくというほど行政の要請を無視し続けているのが何度もいうが、この警視庁元幹部の店舗なのだ。
いったい、なぜそんなことが出来、そして安倍首相とはいかなる関係というのか?