アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

「マンション建築首位『長谷工』の“下請けイジメ”実態」(2)

今年3月26日に本紙で報じたマンション建設の首位企業「長谷工コーポレーション」(1808。東証1部。東京都港区。辻範明社長=冒頭右写真。左写真は本社ビル)の悪質な下請けイジメの実態ーー。
それは長谷工の下請けとして型枠工事を施工した「吉田建設」(吉田博代表。栃木県下野市)が受け取るべき代金の総額の約14%を長谷工が一方的に減額したという内容で、結局、吉田建設は2016年6月、長谷工を相手取り、未払いの請負代金約8000万円の支払いを求め東京地裁に提訴した。
さて、この裁判の過程で長谷工の驚くべき疑惑が浮上した。
それは長谷工が裁判所に提出した一部の証拠書類が偽造されたもの、つまり裁判用のためだけに作成された文書との疑いが濃厚なのだ。
吉田建設の吉田代表が、
「この型枠工事見積条件計画書(工事名称:習志野屋敷二丁目計画)は突然、裁判で出て来たもの」
と前置きして、しかも同文書には重大なる“ミス”があると指摘する。
「4の工事範囲の『組立』の項目のところで、施工会社=うちが担当したとして20項目に〇が付けられています。しかし、そのなかの『揚重機』、『地縄張り、遣り方』、『基準墨出し』の3つはやっていません。なぜなら、これは我々型枠工事業者が請け負う工事ではないからです。これは長谷工が行う範囲の工事です」
素人にはわからない専門用語ばかりだが、「そのことはプロならば誰もが知っていること。考えられないことです。だから型枠工事業者である私が、その書類の施工会社印の欄に『吉田』の押印をするわけがない」(同)ともいう。
すなわち、この書類の「吉田印」も自分が押したものではなく、やはり偽造だというのだ(その書類は以下に転載)。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧