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「LINE」が「出前館」を実質子会社へーー浮上した中村社長の重大疑惑

 3月26日、同名の出前仲介サイトを運営する「出前館」(2484。JQ。大阪市中央区)はIRを出し、同日開催の取締役会において、通信アプリ大手「LINE」(3938。東証1部。東京都新宿区)と業務提携を結ぶと共に、LINEとその関連ファンドに総額約300億円の第三者割当増資を行うことを明らかにした。
第三割当増資の振込期日は4月17日から5月15日。実施されれば、すでにLINEは出前館の株式を21・69%保有し筆頭株主だが、ファンド分も合わせ計60・92%となり子会社となる。
同日、それに伴い、6月以降に開催予定の臨時株主総会を経て、中村利江社長は会長に、そしてLINEの執行役員、出前館の取締役である藤井英雄氏が社長になり、代表取締役2名体制にするという。
中村社長はリクルートを経て2001年、出前館(当時は「夢の街創造委員会」)のマーケティング担当役員に。翌02年、社長になったものの社内闘争の結果、12年11月に事実上解任に。しかし1年後に社長に復帰し現在に至っていた。
ところで、LINEが約22%の株式を得て出前館の筆頭株主になったのは16年10月。中村社長が代表を務める「キトプランニング」というコンサルタント会社で保有していた13・1%分と、個人投資家保有分の9%弱の株式譲ってもらった結果だった。
なお、中村氏はその他にも個人で保有しており、現在も出前館の株式12・85%を保有し第2位の大株主だ(ただし前述の約300億円の引受けが実施されれば6・95%に低下)。

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