アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

賃借料滞納等で建物明渡等請求事件被告――それでも自社所有物件のように謳い会員募集する「オーロラ」商法

 本紙がウォッチしているように、「オーロラ」(名古屋市中区。竹原虎太郎代表)といえば、18年4月に会員制高級リゾートホテル「淡島ホテル」の経営権を握ったものの、以前通りの再建屋の手法で、同ホテルの会員権を購入していた顧客の足元を見てグループ会社「グッドリゾート」(東京都中央区。代表は竹原氏同)のリゾートホテル会員権を強引に販売したりしたことから既存会員やその他の債権者らの反発を買い、ついに淡島ホテルに関しては第三者破産申し立てされ昨年12月20日、破産手続開始決定が。それどころか、オーロラグループを追及する動きも出ていることは本紙でも既報の通り
そんななか、またオーロラグループのとんでもない手法が明らかになった。
冒頭に掲げたのは、19年5月6日の「読売」(「日経」にも)に載った一面全部を使った、前出のグループ会社・グッドリゾートの会員権販売広告の一部。
 見てもらえばおわかりのように、個人なら計200万円ほど、法人なら計400万円少し出せば、「淡島ホテル」を筆頭に、「いずの庄」(静岡県伊豆市)というスイートルーム6室のみの宿も利用できると募集していた。
この広告を見れば、まず誰でもこれらの「直営ホテル」はグッドリゾートの持ち物と思うのではないだろうか。
ところが、真相はといえば、この「いずの庄」の土地建物は賃借したもの。それだけでも「えっ?」という声があがりそうだが、それどころか、すでに当時、大家である原告は、グッドリゾートの滞納が続き催促しても払わないことから土地建物明渡訴訟を申し立てていたと聞けば、さすがに驚きではないだろうか。
原告はこの「読売」などの広告を見て仰天。
読売側に連絡し、原告の言い分を聞き読売側も独自に調査した結果、原告側に昨年5月末、今後、読売側はグッドリゾートはむろんオーロラグループすべての広告掲載を断るとの報告を受けたという。

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