アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「淡島ホテル」で見せたーー再建屋「オーロラ」3つの疑問

 シラク仏大統領(当時)も宿泊したこともある、駿河湾に浮かぶ淡島にある会員制高級リゾートホテル「淡島ホテル」(下写真)ーーしかし、バブル経済崩壊以降、経営難に陥っていたところ、再建屋「オーロラ」(名古屋市中区。竹原虎太郎代表取締役社長=冒頭写真)が昨年4月、淡島ホテルの株式を取得して子会社化、そして企業再生に乗り出している。
本紙では昨年10月、11月と、淡島ホテル同様、お荷物になっていた「ホテル長泉ガーデン」へのオーロラの対応を疑問視して取り上げていたところ、その記事を見た淡島ホテルの既存会員の方から今年3月新たに告発があった。
 結局、オーロラはホテル長泉ガーデンの再建は手掛けず、同ホテルは実質、閉鎖になってしまったと聞くが、淡島ホテルについては知名度も、格式もより高いことから、「オーロラ」の名を上げるには持って来いと、当初からグループ上げてやる気満々の様子だった竹原社長。
しかし、既存会員から話を聞いて見ると3つの疑問が浮かび上がった。
本紙が話を聞いてから1カ月ほど経ってしまい、この間、既存会員の集まりもあり新たな動きを出て来ているようだが、とりあえずその件を報告しておく。
一つ目の疑問は、カネを払ったのに不動産登記を半年もせず、文句をいったらカネを返して来た事実。(横写真=TVCMより)
オーロラは不動産所有権を付加した方がメリットがあるし、国立公園内なので必ず価値が上がるとして、昨年4月に淡島ホテルを子会社するや直ちに既存会員に対して申し込み期間を5月1日まで限定で、格安にするとして1口約98万円で募集した(1口の所有権持分は6300分の1。ただし淡島ホテルの土地は国立公園内なので建物所有権のみ)。
A氏は経営者が代わったことを考慮し1口申し込んだ(ちなみに、実際は思ったほど売れなかったからか、ほぼ同じ価格で11月30日まで延長。しかも10月10日からは一般には899万円のところと銘打っていた。ただし、こちらはオーロラグループ経営の他のホテルも使える)。

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