アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「クレアホールディングス」の不可解な不動産取得とトラブル

 本紙がウォッチし続けている大証2部の住宅会社「クレアホールディングス」(旧・東邦グローバルアソシエイツ。東京都港区)につき、また不可解な事実が判明したので報告しておく。
クレア社の孫会社「クレアファシリティマネジメント」は今年3月31日、長崎市のビル(冒頭写真=ビル内の歴史館)を取得した。取得価格は5億8000万円。
この取得資金は、今年2月3から10日の間にクレア社の新株予約権行使がなされ調達した計7億円の一部が使われた。
詳細は後述するが、この新株予約権を引き受けたところと、取得したビルの売り主が同じグループ企業との情報があったからだ。仮にこのグループをAとしておこう。しかもこのビル、取得したといっても全部ではない。地下1階地上10階建てビルの地下1階から地上4階までに過ぎないし、そのなかの4階は取得後もAが使用している。
さらに不可解なのは、そもそもこのビルを買収したクレア社孫会社の役員を見ると、元Aの人間なのだ。
では、なぜ、そんなことをする必要があるのか。
本人は否定するが、いま現在、クレア社のオーナーは松崎弘和氏といっていい。松崎氏がクレア社に関わったのは、あの鬼頭和孝被告と親しく、その鬼頭被告が実質、引き受けたすべて行使すれば約116億円にもなる新株予約権の権利を託されたからだ。そして、その権利の行使期間が今年2月27日で満了することになっていた。
そして、その直前の2月中、前述の2月3~10日の計7億円の他、さらに3億円(22日)の計10億円分行使された。
行使されれば、松崎氏にも手数料が入って来る。そもそも松崎氏はクレア社の者ではなく、そのためにクレア社に不利な条件でも飲んだのではないかと思ったのだ。
もっとも、松崎氏の名誉のためにいっておくと、本紙が得た情報では「10億円の内8億円はAが引き受けた」との情報だったが、松崎氏はクレア社の黒田高史社長の代わりに本紙の取材に応じ、「A関係は6000万円だけ」と否定した。そして、それは事実のようだ。だが、それでも以下のように、やはり疑惑は残るのだ。

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