本紙では10月5日、「口封じのため!? あの『武田病院グループ』(京都)から、理不尽な理由で追放された武田家長女一家」というタイトル記事を報じた。
そして、そのなかで、「それでもその条件を(武田家長女の夫で医師が)飲んだそうだが、その法人分割の過程で、武田専務理事が代表の不動産会社に毎月500万円近い家賃を払っている不透明なカネの流れが表面化。そして、顧問税理士のいうままにその件で質問を繰り返していたら、一転、武田理事長は17年10月の理事会で法人分割申請を取り下げたそうです」との告発者の証言を紹介していた。
「その法人分割の過程」の法人とは、京都では最大規模の「武田病院グループ」傘下の「北山武田病院」(京都市北区。ベット数60。同病院は2棟あり冒頭写真は新棟。右奥に一部写る白い建物が旧棟)のことなのだが、「武田専務理事が代表の不動産会社に毎月500万円近い家賃を払っている不透明なカネの流れ」に関係する内部資料が送られて来たので追加報道する。
さて、この北山武田病院、2棟とも所有するのは「豊広商事」(京都市北区)という会社だが、同社の代表は、その病院名から察せられるように同病院グループを率いる武田家(創業者の武田隆男氏が同グループ会長。その長男・武田隆久氏が理事長)の次男で専務理事の武田隆司氏。
その所在地はその次男の豪邸(下写真)。
そして他に取締役に就いているのは武田会長、武田理事長、武田会長の妻など全員が武田家の者。
要するに、豊広商事は武田ファミリー企業なのだ。
「ただ、株式の大半は長男の武田理事長が握っているようですが」(告発者)。