アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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反原発町長「暗殺指令」の著者に聞く――元助役の後ろ盾は「関電」の内藤元副社長。地元支社長らには自宅をプレゼントか

関西電力」(9503。東証1部)の幹部らが高浜原発(4機)のある福井県高浜町の元助役・森山栄治氏(故人)から多額の金品を受け取っていた問題で関電は10月2日、2回目の記者会見を開いた。
だが、その席で、森山元助役がつい最近まで関電側に大きな力を持っていたのは、そもそも高浜原発の営業開始(最後の3・4号機が85年)まで、当時、原発の“裏仕事”まで関電側で担当していた実力者・内藤千百里元副社長(昨年1月、94歳で死去)の下、尽力した実績あってのことではないかと本紙では指摘していたが、その内藤氏の名前が出ることはなかった。
今回の金銭など授受の背景には、その関電側との癒着、言い方を替えれば“恥部”を握っていたからだとすれば、スンナリ理解できるひじょうに重要な背景に関することと思うが、これは本紙のオリジナルではなく、今回、注目の森山氏が助役をしていた(77年から87年まで)同じ高浜町の今井理一町長(当時)に対する「暗殺指令」が下っていたことをレポートした『関西電力反原発町長暗殺指令』(11年12月発売。宝島社)の著書、齋藤真氏の受け売りに過ぎない。
取材したのは関電の2回目の記者会見前日のことだった。
以下、その主なやり取りを報じる。
なお、10月3日に発売された『週刊文春』、『週刊新潮』の森山氏に関する記事のなかに、齋藤氏の発言の信ぴょう性を裏付ける箇所が何点かある。その部分は、インタビューのなかで注意書き(*)として入れた。

――今回の関電の問題が高浜町の元助役との報道を見て、真っ先に齋藤さんの本のことが浮かびました。それで保管していた著書を改めて見ると高浜町で「エムさん」と呼ばれる原発関係の影の仕切り人というのが出ていておや!? と。これは森山さんのことで間違いないんですよね。
齋藤「間違いありません」(以下、「」内はすべて同)
――ただ、そこには助役をやっていたとの記述はない。
「私は、そうは聞いていませんでした。そうではなく、“同和の実力者”と聞いていました」(*『週刊新潮』で森山氏は若い時分から解放同盟の活動をしていたとの関係者コメントを載せている。また、解放同盟福井県連は50年も前に1、2年だけとコメントも)

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