「関西電力」(9503。東証1部)の幹部ら20人が、原発がある福井県高浜町の元助役・森山栄治氏(今年3月、90歳で死去)から多額の金品を受け取っていた問題だが、この森山氏が地元では「天皇」、関電社内からは「先生」とも呼ばれ、また関電の八木誠会長すら「(森山氏の)機嫌を損ねると原発事業が立ち行かなくなる」ということで金品を受け取ったとする力の源泉は、関電の内藤千百里元副社長(昨年1月、94歳で死去)と懇意だったからとの見方が出ている。(冒頭写真=9月29日18時22分「朝日新聞」デジタル記事より)
この内藤氏、関電社長、会長を歴任し、“関電中興の祖”ともいわれた芦原義重氏(「関西経済同友会」代表理事、「関西経済連合会」会長も)の政治担当秘書を長年務めていた。その仕事は政界だけでなく、反社会勢力も関わるトラブル処理も担っていた。そのなかには原発立地を巡る懐柔などもあったようだ(立地環境本部長も務める)。
関係者は口を閉ざしているが、高浜町の地元事情通の間では共通認識だという。