アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(742)再生ファンド「MTM」に疑義あり(続)

 今年3月3日配信のこの連載で、山形の老舗百他店「大沼」が再生ファンドの「マイルストーン」(以下MTM)に搾取された疑惑を取り上げたが、そのMTMは岩手県盛岡市でも再生を投げ出していた。
こちらは青森県青森市に本店を置き、敗戦直後に設立された百貨店「中三」の盛岡支店。あの東日本大震災直後の隣地地下の爆発事故の影響で、グループ売上げの3割を担う同店が休業を余儀なくされたため。その後、MTMが中三から譲渡を受け「Nanak(ななっく)」として2012年10月に営業再開となった。しかし、Nanakは今年6月2日閉館となった。
この間のNanakの不振で、MTMの資金繰りも厳しかったようだ。再生どころか退場に追いやるMTMは問題だが、その後の大沼に話を戻す。
大沼の米沢店(冒頭写真)が8月15日閉鎖された。売上がピーク時の5分の1に低迷していたので仕方ないが、改装からわずか1年で閉鎖とはちょっと有り得ないことだ。
大沼としては山形市の本店に経営資源を集中するということだが、ここへきて雲行きが怪しくなって来たようだ。

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