アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(148回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(9月9日~9月13日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は、21,200円と先週比で+496円高(前稿▲7円⇒ +292円→ ▲266円→ ▲419円→ ▲517円→ +191円→ ▲219円→ ▲60円→ +470円)と、久しぶりのリスクオンとなった。土曜朝の日経平均CFDも21,220円と崩れていない。
 先週の日本市場は、5日(木)、前日の夕方に出ていた香港の「逃亡犯条例改正案」の撤回を受けて、寄り付きの段階から20,800円で始まった後に、突然しっかりした基調となり上値を追い始め、前場中後半のヘッドラインに「10月前半に閣僚級の米中貿易協議」と速報が流れるや、一気にジャンプし、そこから崩れる気配をみせず上値を追っている。
今回は、相場歴が長い方には簡単な上昇劇に見えたかもしれない。それは、前場の段階「米中貿易協議」の速報前から、売買代金が分かりやすく上昇したからである。ラジオ日経ではAM9:20と、AM10:00段階で、出来高と売買代金を伝えているので、視聴することをお勧めしたい。
 さて、今週のストラテジーへと移りたい。日経平均先物株価21,220円は、日経平均の、200日移動平均線(21,227円)に接触しており、今週はこれを上回って推移できるかが非常に重要である。ただ、日経平均はこの水準から、累積売買代金が積みあがっており上値が重いようにみえる。
 しかし幸いにも、米中貿易協議は10月前半だとアナウンスされており、当面は株価急落要因のNo.1であるこの事案は降ってこない。NYダウに関しては、先週末の雇用統計で、当面の景気の落ち込みを示唆していなかった以上、上値を追いやすい環境だ。また、NYダウに関してはこの水準より上に出来高の節目は見当たらず、上がりやすいように思える。
よって、日経平均株価は200日線を上回って推移さえできれば、今週は13(金)にメジャーSQがあるため上がりやすいと考えるのが常識的だ。加えて先物やオプションで、こうまで売り目線の需要が積みあがっている以上、週末金曜日の寄り付きまでは株高を楽しめそうだと、久しぶりにわくわくしてしまう。
 しかし、金曜の寄り付きでSQ値が出た以降は、まったくの不透明だ。日本株は、高水準の配当落ち(※160円前後)が控える9月末の配当権利落ちがすぐそこに見えることは強材料。しかしながら10月からは消費増税がドンと控える。過去の消費増税後は、消費者態度指数の悪化が目立ち、個人の買い控えが目立つ傾向が顕著にでていたが、くだんの消費者態度指数は、すでにヒドイ状況。だからこそ、今回はキャッシュレス決済のポイント還元などの2兆円(9ヵ月)もの大型景気対策が功を奏し、すぐには景気悪化とはならない可能性が高いとみてはいるが、それでも9月中旬以降は様子見の動きとなりそうだ。

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