指名手配を受けながらも丸2年近く逃亡、時効直前に金融ブローカー・大場武生容疑者(写真)が逮捕されたことは、本紙でもお伝えした通り。
逮捕容疑は、いうまでもなく、子会社が安い定額料金でIP携帯電話を利用できるサービスを始めると虚偽の情報を流し、東証2部の親会社「大盛工業」の株価を上げ、大儲けした「風説の流布」(証券取引法違反)容疑。
だが、最初からまったくのデッチ上げをやったわけではなく、実質、問題の子会社の経営権を握っていた大場容疑者は、このサービスを始めるべく動いてはいた。そして、これは許認可事業だから、行政側に圧力をかける必要に迫られ、ある政治家に裏献金をしていた。そのことは、すでに東京地検特捜部も把握し、関心を抱いている模様だ。