アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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高級腕時計ももらっていた――川上八巳被告と京大教授の只ならぬ関係

この8月24日、25日と全国紙や地元紙(「京都新聞」)などで、パチンコ情報提供会社「梁山泊」グループによる株価操作事件で逮捕、公判中の川上八巳被告と京大教授とが癒着関係にあり、京大の倫理規定に違反している可能性もあるとして、京大が大学内に調査委員会を発足させたとの記事が出ている。
だが、東京においては余り話題になっていないのは、(1)京大教授も、川上被告の名前もどの報道でも匿名にされている、(2)多くの報道は大阪版などに限られいる、ためだろう。
それにしても、なぜ、大手マスコミはこんなに及び腰なのだろうか。
川上被告はすでに逮捕され、公判中の身。
一方の大学教授は、日本建築学会賞や文部大臣賞を受賞したこともあるわが国建築学会を代表する著明な人物で、しかも国立大学の教授を務めているのだ。
そこに持って来て、(1)川上被告はこの教授の推薦で研究生になっていた、(2)川上被告は京大図書館建設のために約20億円の寄附を申し出ていた(後、中止に)、(3)川上被告から研究生推薦の面接後、160万円もする高級腕時計をもらっていた、(4)教授の経営する設計事務所職員が、川上被告のファンド会社の社長を務めていた(逮捕直後の今年5月まで)、となればこの教授が不適切な関係にあったと批判を受けるのは当然で、学内の調査委員会ができたとなれば実名報道すべきだと思うのだが、この慎重さはいったい何なのだろうか。
そういう本紙はすでに今年4月20日、 「あの川上八巳被告と京大を繋いだ大学教授。(川上被告、シルバー精工にも接触)」で実名報道している。その教授とは、工学研究科建築学専攻の高松伸氏(写真)。

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