本紙はこの間、「国際医療福祉大学」(本社・栃木県大田原市。高木邦格理事長=冒頭写真)が何とか医学部新設を認められるように、いろいろ画策している動きをお伝えして来た。
医学部新設が国民のためになるのであれば大いに結構なことだが、既存の医師偏在こそが問題で、新設は同大の私益のためと見て、問題提起して来た。
既報記事においては、国際医療福祉大学と水面下で繋がっていると思われる政治家や大学研究者などもいるとして、その情報も報じて来た。
もっとも、いまだから明かすが、その結びつきがどれほど密なものであるかは、正直、よくわかっていないケースもあった。
そのなかには、東大医科学研究所の上昌広特任教授(横右写真)も含まれていたが、その上氏は『学研・進学情報』(発行・学習研究社)という月刊誌の今年4月号に、医学部新設の必要性を説いたインタビュー記事を緊急掲載した(=横左同。4頁)。
この記事が実に興味深いのだ。
というのは、何を思ったか、上氏、同記事において、国際医療福祉大学一派であることを自ら暴露する結果になっている(記事で述べている医学部新設の根拠に説得力がない。その論考については次回に報じる)が、自分と同じ立場から、医学部新設について積極的な発言などしている者の名前をたくさん挙げており、それは本紙がこれまでに名前を挙げて来た者とまったくというほど重なり合うからだ。
以下、実名を挙げ、上氏が同記事で述べている部分を要約してお伝えする。