アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

「ドン・キホーテ」の客を客とも思わない、万引き警備の異常さ(上)

 東証1部、深夜営業の総合ディスカウント店展開の「ドン・キホーテ」(東京都目黒区)――そのパウ石切店(大阪府東大阪市)で、とんでもない万引き冤罪の警備事件があったのは今年1月3日午前2時半ごろのことだった。
お正月のまだ3カ日ということで、深夜だったものの、Aさんは夫婦でドン・キホーテでの買い物を楽しみ、店を出て来た直後のことだった。
まだ20代と思われる若者3名が、後から店を飛び出し、その直後に万引き防止用のブザーが「ビー、ビー」と鳴った。
Aさんが「あれっ!?」と思っていると、そのしんがりが一瞬立ち止まり、「こっち、こっち」とAさんの奥さんを指さし、また駆け足で去って行った。
 実はそのしんがりが「こっち、こっち」と呼びかけたのは、万引き防止ブザーの音を聞きつけ、現場に急行した警備員に対してだった。
余りに見え見えの陽動作戦としか思えないのだが、まんまとそれに引っかかった警備員は、何と和服姿で和んでいたAさんの奥さんが下げていた紙袋をイキナリひったくり、その場で中身の点検を始めた。と同時、110番通報により、近所の交番から3名の警官が駆け付け、Aさん夫婦はそれから約3時間にも渡り拘束され、取り調べを受けたのだった。
これでAさん夫婦のお正月気分は、無惨にも吹っ飛んだのはいうまでもない。
それどころか、妻の紙袋から何かが見つかるわけもなく、Aさん夫婦は無罪だったのだから、人生においても希に見る屈辱の時間を味わったのだ。
「警備員は逃げて行く3名を見ていると思いますわ。なんで、そんな奴の見え透いた誘導作戦に乗ったのか、まったく信じられんわ。警察も“イキナリ、客の荷物取り上げるなんて、お宅は何を考えてるんや。よう、謝らないかんで!”と呆れ取りましたよ」(A氏)
さすがに温厚なA氏も、妻がこんな対応をされ激怒。その場で「謝罪文」を要求。だが、郵送されて来たのは警備会社のもの(=冒頭左写真。右写真はドン・キホーテの安田隆夫会長)で、肝心のドン・キホーテのものではなかった。

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