アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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海外“逃亡中”の桝澤徹氏が証人尋問出廷!? ジェイ・ブリッジ並びに桝澤元社長らへ新たな大型訴訟提起も

 本紙は、前回の連載(昨年11月6日)で、東証2部の投資会社「ジェイ・ブリッジ」(以下JB。この10月より「アジア・アライアンス・ホールディングス」に社名変更。東京都墨田区。高森幸太郎社長)に対して、社債の償還を求める「詐害行為訴訟」が提起されている旨を報じた。
この訴訟の概要は、JBが100%子会社だったジェイ・アセットの社債1億5000万円を踏み倒す目的で、競輪施設賃貸(サテライト)事業を営む孫会社3社の債権・株式を隠密裏にJBに譲渡させた上で、これらを第3者に転売して回収を図ったというもの。
この1億5000万円の社債を引き受けたのは、「ウェルタイム・ベンチャー・キャピル・インク」という海外ファンド。このため、ウェルタイムが提訴したわけだ。
この訴訟において、JB側は「詐害意志は無かった」と主張しているが、客観的に見てかなり追い込まれている。
07年7月、サンフンカイがJBの経営権を握るや、2カ月後に迫っていたこの社債償還の延長願をバックデートで偽造。その「社債償還延長願」は、ウェルタイムに送達されていなかったことが訴訟中に明らかになっているからだ。
 この訴訟、原告・被告双方の争点が出尽くし、最後の大詰めである証人尋問の準備に入っている。そして、その証人尋問の人物のなかには、本訴訟の被告の一人でもある桝澤徹元JB社長(横写真)も入っている。
桝澤氏といえば、本紙既報のように、「医療再生ファンド」の件などJBに関する疑惑で最大の渦中の人物ながら、シンガポールの豪邸(時価15億円以上とも)に移住し、損失を被った多くの出資者らからの追求に一貫して逃げているとされる。その桝澤氏が法廷に姿を現すのか、マスコミや利害関係者らはその行方を見守っている。訴訟の行方や、証人尋問の時期などの詳細は追って報じるつもりだ。
ところで、この桝澤氏やJBらを相手に、最低2億円以上に上る損害賠償を求める大型訴訟が別途提起されたことがわかった(冒頭写真=訴状)。

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