久間章生防衛相は「原爆発言」の責任を取るとして、昨7月3日、安倍晋三首相に辞任する意向を伝え、了承を得たのは既報の通り(左写真=「毎日新聞」7月3日夕刊)。
この発言、北朝鮮からの核ミサイルに関しては米国と集団的自衛権を取りながら、米国からの核爆弾は「しょうがない」では、米国のいいとこ取りで、いったい久間氏はどの国の防衛相なのか、との疑問の声が出て当然だろう(右写真イラスト参照=「毎日新聞」同日より)。緒方重威元公安調査庁長官の行動にも驚かされたが、その比ではない。
もっとも、今回の辞任意向に関しては、同時に、辞任=「恭順の意」を現すことで、司直の追及を緩めて欲しいとの思惑もあるのでは、と見る向きもある。
というのも、まだ公にはなっていないが、大手マスコミがようやく報じ始めたGEが製造元の航空自衛隊次期輸送機CXの新型エンジンを巡る1000億円とも言われる利権を巡り、水面下で防衛省現役幹部が奇っ怪な動きをした事実があり、大物政治家の圧力説が浮上しているからだ。