「原爆発言」で政治家としての資質さえ疑われている久間章生防衛相(右写真=「日経」7月2日)。被爆地・長崎県出身にも拘わらず、米国の原爆投下を「しょうがない」と言ってのけたのだから無理もない。
だが、久間氏にはもっとピンチかも知れない動きがある。
当局が、防衛相の職務権限で持って、久間氏が納入業者に便宜を図っている疑惑があるとして動いているというのだ。
それがデタラメでないことは、以下に掲げた記事にも見て取れる(左写真)。
「防衛省御用達『山田洋行』のお粗末」(『選択』07年7月号)では、検察が注目していると断定して書いている。もう一つの記事「久相防衛相と三菱電機幹部いわくつきゴルフ」は、『週刊文春』07年7月5日号。こちらは捜査の動きがあるとは書いていないが、しかし「便宜を図ることは考えられる」とのコメントを紹介している。
そして、前者記事で検察が久間氏と共にもう一人のフィクサーと名指し、後者記事ではこの“接待ゴルフ”の実質、主催者と紹介されているのが秋山直紀氏。
一般の知名度は皆無だが、本紙でも何度も取り上げているから本紙常連ならご存じだろう。もっとも、この人物、過去の経歴など窺い知れない部分がある。
以前から、ある上場企業の株取引を巡って詐欺紛いの事件を起こしたとの指摘はあったが詳細は不明だった。だが、この度、その詳細が判明したので以下、報告したい。