編み機や事務機メーカーで、業績不振が続く東証1部「シルバー精工」(本社・東京都新宿区。斉藤大社長)が複数の仕手筋の介入を許し、会社資産が食い潰されている恐れがあることは本紙指摘の通り。
その仕手筋は大きく3グループに分かれるようで、増資引受を行ったグループは引き受け価格より同社株価を上げたいところだが、5月1日に発表されたように、業績予想の下方修正をするようではそれは望めない(写真=シルバー精工の株価チャート)。
もっとも、世界的プロシンガーのスティーヴィー・ワンダーの来日公演に関し、スポンサーに名乗りを挙げるなど、イメージ・アップ=株価アップの努力をしていないわけではない。
そして最近、「創研」同様、子会社化し、株価アップを画策していたことを本紙は掴んだ。
結果はうまくいかなかったのだが、そこで仲介役を行っていたのが、東証1部、軽作業派遣と介護が2本柱の「グッドウィル・グループ」(本社・東京都港区。折口雅博会長)が昨年11月、人材派遣会社「クリスタル」(京都市。林純一オーナー)を買収した際、裏で動いた人脈の1人というのだから興味深いではないか。