アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「武富士」のスポンサーになった韓国の消費者金融会社「A&Pファイナンシャル」の正体(2)

 「武富士」のスポンサーになった韓国最大の消費者金融「A&Pファイナンシャル」(ソウル市)――同社は98年7月設立だが、04年には早くもトップの座に就いている。なぜ、これほど短期間で達成出来たのか?(冒頭写真=武富士の「スポンサー契約締結に関するお知らせ」文書)
その最大の秘訣はM&Aにあった。
A&Pは04年3月、韓国で競争入札にかけられた消費者金融7社の経営権を一挙に取得した。
 その7社は、わが国で中堅の消費者金融だった「日立信販」(その後、「アエル」に社名変更)の二重作弘正社長(当時)が98年から02年に相次いで設立した。
韓国は当時、消費者金融を取り締まる法律がなく金利は取り放題だった。そこに邦銀から安い金利で資金調達できる二重作社長が進出。200億円ともいわれる資金を投じた。結果、すでにこの7社の内のA&Oインターナショナルがトップに。ところが、わが国のアエルがメーンバンクだった東京相和銀行、東邦生命の破たんなどもあり03年9月30日に会社更生法を申請(東京相和同様、米ファンドのローン・スター傘下に)。一方、韓国では02年に消費者金融の規制に乗り出し、上限金利が一挙に66%(現在は49%)になったことなどもあり、7社まとめて競争入札となったようだ。
「A&Pは経営権を取得後、3000名を700名ほどにする大幅なリストラを刊行。ストを打った7社統一の組合と激しく対立します。その過程で、組合幹部に対して損害賠償請求訴訟を提起して身元保証人にまで仮差押するなど露骨な組合潰しをやったと聞いています」(事情通)
では、このA&Pの代表で、同社も属するAPLOファイナンシャルグループを率いる崔(山本)潤氏(47)とはいかなる人物なのか。

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