本紙はこの間、クロマグロ養殖で利益を上げるとして、不特定多数の者から投資資金を募りながら、実際にはクロマグロを養殖してないとして、「シールド」(東京都中央区)なる会社の責任を追及して来た。
これに対し、現在はシールドの代表を退いているものの、資金を集めた時の代表で、現在、シールドも含めた複数の事業会社の持ち株会社「天成ホールディングス」(東京都中央区)の会長を勤める中村浩一郎氏(冒頭写真)が人を介し、「報道は事実ではない」として接触して来た。
一方の天成ホールディングスといえば、破産申請し、上場廃止になった不動産会社「セイクレスト」の筆頭債権者としても登場。本紙はこれにも疑問を呈していたところ、中村氏は「何でセイクレストに対しうちが7億1000万円もの債権があるというのかわからない。実際は2100万円のみ」と語り、事件屋の存在を上げたことは、本紙で8月4日にお伝えした通り。
さて、本題のクロマグロ養殖の件だが、中村氏の立場からすれば、計画的に詐欺をするつもりはなく、クロマグロ養殖会社はちゃんと買ったのに、その買収先会社社長に騙され、カネだけ払って未だ経営権を握れない。自分らも被害者といいたいようだ。
(上写真=天成ホールディングスのパンフより)