破産開始決定を受け、今年5月20日を持ってジャスダック上場を廃止になった不動産会社「セイクレスト」(大阪市中央区)――上場廃止直前にはさまざまな闇人脈が、セイクレストの資金難に付け込み介入していた模様だ。(冒頭写真=セイクレスト破産廃止決定直後の届け出債権一覧。7000万円以上)
こうしたなか、不可解な事実がある。
破産開始決定を受け、届けられたなかで、最大の債権者が「天成ホールディングス」(東京都中央区)の7億1000万円だった事実。
なぜなら、天成は一昨年10月に設立されたばかりの会社で、セイクレストと取引があったとか、大株主だったという事実が見当たらないからだ。さらに、天成は持ち株会社で、本紙が徹底追及しているクロマグロ詐欺疑惑の「シールド」は同社100%子会社で、シールドの社長だった中村浩一郎氏(=横右写真。同左は同氏の名刺)は現在も天成の会長の地位にある。
こうしたことから、本紙はこの5月25日の記事で、何らかの思惑から、「一部は架空債権ではないか」との声を紹介している。
こうしたなか、シールドの一連の本紙記事に対し、「事実でない」として、中村氏が人を介して接触して来て、本紙は約1時間に渡り取材を行った。
追って、その件はお伝えするが、その取材の中で、中村氏から「セイクレストへの債権は2100万円だけ。なぜ、7億1000万円になっているのかまったくわからない」という衝撃的な証言が飛び出して来たので、まずはこの件について報じておく。