本紙連載の「兜町アンダーワールド」(21)において、東証1部の消費者金融大手「武富士」の京都駅前の遊休地が、ついに動き出したとする観測記事を書いている。
この時点では、関係者の証言しか得られていなかったが、やはりこの情報は事実だった。しかも、売却を巡ってトラブルに発展している模様なのだ。
正確にいうと、問題の遊休地は京都駅前の塩小路町などの第一物件、高島屋裏の貞安前之町などの第2物件、それに京都の山の中の第3物件がある。
一時、いずれも武富士本体が所有していたが、2002年3月、100%子会社の「ティデーエス」なる会社に所有権を移転。これに伴い、武富士は含み損があるとして特別損失960億円を計上していた。
(写真は第一物件。地上げに失敗し、虫食い状態のため、長くこのように駐車場として使用されている)