アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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鹿内宏明Jと“仕手筋”に乗っ取られた「春日電機」

 報告がすっかり遅くなってしまったが、東証2部上場、電気機器メーカーの「春日電機」(本社・東京都三鷹市)の株主総会が去る6月27日に開催され、創業者一族で社長だった春日尚雄氏は解任され、同社の株式約18%を所有する「アインテスラ」(東京都中央区)の篠原猛会長(冒頭写真)が、総会後の取締役会で新たに取締役に選任され、しかも社長に就任した。
実はアインテスラは、昨年7月から同社株の買い占めを開始し、今年1月末までには、「グローバックス・ホールディングス」(本社・英国領ヴァージン諸島)と共同で同社株式37・61%を占めるまでに至っていた。
それを背景に、取締役に関係者を送り込み、春日社長解任の修正動議を出し、可決してしまった。一種のクーデターが起きた結果だったのだ。
この一方のグローバックスの鹿内隆一郎社長(35)が、フジサンケイグループの3代目議長を務めた鹿内宏明氏の長男であることは本紙既報の通り。前回記事の時点(今年1月11日)では大株主に躍り出たというに止まっていたが、今回、ついに篠原氏を通じて上場企業“乗っ取り”に成功したわけだ。
だが、投資家の評価は辛い。
チャート図のように(上写真。異常な出来高の信用買いが入っていることが判る。ちなみに、春日電機も畑崎銘柄だったことがあるが、篠原氏が社長をしていたオックスもそうだった)、篠原氏の社長就任以来、株価は下がり続け、それは約4割にも達する。だが、それも鹿内氏が組んだ相手の素性を思えば無理もないだろう。

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