アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(477)「昭和ホールディングス」の取締役に就いていた久間元防衛相

 昨年6月から、久間章生元防衛相(冒頭左写真)がよりによって「昭和ホールディングス」(5103。大証2部。千葉県柏市。旧昭和ゴム)の社外取締役に就任しているのをご存知だろうか。
“よりによって”と本紙がいうのは、昭和HDはあいからわず疑惑のタイ投資ファンド「アジア・パートナーシップ・ファンド(APF)」(本社=タイ・バンコク。此下益司会長=同右写真)グループ傘下にあるからだ。
本紙でも既報のように、久間元防衛相はこのAPF関連企業の株主になっていたこともあれば、本紙がスッパ抜いたように、代議士時代、APF側から裏献金を受けていた疑惑さえもある。
要するに“癒着関係”にあるようなのだが、普通、そうした場合、対外的には無関係を装うはずだ。
いくらタダの人になったとはいえ、そこは複数の閣僚経験のある御仁、最低限の節操、矜持というものがないのか。
もっとも、現役時代から、昭和HDに限らず、「クレアホールディングス」(1757。東証2部。東京都港区)株でも株価操縦の手助けをした疑惑まで指摘されたこともある御仁、節操や矜持を求めること自体、お門違いということか。
社外取締役就任後には、久間元防衛相が代表を務めNPO法人元社員が詐欺で逮捕されるなんてこともあったが、久間氏はそのまま社外取締役を続けている。
というのも、そんな御仁でも、昭和HD側にもそれなりのメリットがあるからだろう。

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