本紙はこの連載1回目で、「みずほ銀行被害者の会」代表を名乗っている街金「ミリオントラスト」(東京都江東区)の佐藤昇代表(下写真)が、実は被害を受けたとする相手、みずほ銀行元審査役・及川幹雄被告から暴力団側への不正融資の受け皿になっていたこと、連載2回目には、その融資は暴排条例施行直前でヤバ過ぎるということで中止になったが、佐藤氏はその1億4000万円を及川被告に返済せずネコババしたとの証言などを紹介した。
それにも拘わらず、その後、佐藤氏は、自らが代表を務める街金の業として及川被告に3000万円融資し、被害者を名乗っている。
その3000万円融資に限ってだけ見ても、融資時、すでに及川被告はみずほ銀行を解雇になり、返済を望めないことを知りながら、しかし及川被告を“犯罪者”に仕立て上げ、それで持ってみずほ銀行を恐喝すべく貸し付けたのが真相と思われると、連載3・4回目で解説した。
今回は、先の1億4000万円を返済していないことを裏付ける及川被告の文書(冒頭写真)を入手したので以下に解説する(別の「及川文書」なども以下に転載)。
佐藤氏は1億4000万円は及川被告に返済したと、昨年10月に提訴した「訴状」のなかでも述べている。
ところが、冒頭掲載文書の最後のところを見ていただきたいが、「速やかに元金(=1億4000万円。編集部注)を返却していただくことを依頼致します」と記されている。
この署名が及川被告本人のものであることは他の署名などからも明らか。また、押印されたハンコが及川被告が印鑑登録したものであることは本紙はその印鑑登録証明書も入手しており確認済だ。