アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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為末大選手だけじゃない――「昭和ゴム」を傘下に治めたあの「APF」に投資している芸能人、スポーツ選手

報告がすっかり遅くなってしまったが、東証2部、ゴム関連老舗メーカー「昭和ゴム」(本社・千葉県柏市)は10月22日、重大な報告をしていた。
「コマーシャルペーパー購入についてのお知らせ」を出し、APFのグループ会社から11億円分ものCPを購入したことを明らかにしていたのだ。
本紙既報のように、陸上400M障害メダリストの為末大選手(冒頭左写真)が所属し、元プロサッカー選手・中田英寿(同右写真)、さらに久間章生元防衛相も広告塔を務める投資ファンド「アジアパートナーシップファンド」(=APF。本社・タイ国バンコク市。此下益司会長)傘下の「明日香野ホールディングス」(大阪市生野区)が昭和ゴムの割当増資を引き受け、APF会長の実弟・此下竜矢氏が昭和ゴムの代表取締役最高経営責任者に就任しているように、現在、昭和ゴムはAPF傘下にある。
その明日香野ホールディングスの増資引受総額は12億4500万円だった(今年6月)が、それにほぼ匹敵する実に11億円が翌7月、APF側への投資に使われていた(=還流していた)のだ。
実質、「空増資」ともいえ、本紙はすでに8月6日にこの件を取り上げ疑問視している(投資名目=CP、投資会社もあっていた。ただし投資額は12億円として報道)が、昭和ゴムはこんな重大な件を10月22日になってやっと公表。しかもこの情報は「IR情報」ではなく、単なるニュースリリースのところでしか明らかにされていない。こんなことが罷り通るとは、信じがたい。

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