アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<書籍紹介>『株式市場の黒幕とヤクザマネー 共生者』(松本弘樹。宝島社)

NHKの特集「ヤクザマネー」も面白かった。だが、所詮は部外者が取材したものだ。
これに対し、著者は元証券アレンジャーで、当事者。それも大物仕手筋・西田晴夫と一緒に仕事をし、また、旧大蔵官僚だった田谷廣明が率いる「紀尾井町T2OM再生事業投資事業組合」の“T2OM”は田谷氏ともう1人のTなどから取ったもので、そのM=松本氏というほど株世界の“実力者”なのだ。
それでいて、元仲間の西田を「相場の“主役”たる仕手筋から錬金術師へと身を落とした」、また西田の愛人とも言われた白杉恵子に対しては「共生者(暴力団との連携者)の領域をも飛び越えようとしている」と批判し、彼らが絡んだアーティストハウス、クオンツ、NOVA、シルバー精工、宝林、日本ファーネス工業(現NKFホールディングス)、イタリヤードなどの各銘柄に関する動きを具体的に明かしているのだ。
本物の迫力に優るものはない。

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