本紙が「朝日」、「ロイター」に先駆け、パチスロ大手「ユニバーサルエンターテインメント」(UE社。旧名アルゼ。岡田和生会長=冒頭写真。東京都江東区。6245。JQ)のフィリピンにおけるカジノ事業に関する贈収賄疑惑をスッパ抜いたところ、提訴され、同社と訴訟中なのは既報の通り(朝日、ロイターも)だが、その関連訴訟で、岡田会長が、裁判所の再三の「陳述書」要請にも拘わらず提出していないことが、関係者の証言からわかった。
刑事だけでなく民事訴訟における証人も宣誓した上で証言しており、虚偽の陳述を行えば「偽証罪」(刑法169条)に問われ得る(3月以上10年以下の懲役)。
これに対し、陳述書については法律上の罰則規定がない。しかし、陳述書は証人尋問を控えた段階で要請されることがあり、実際、関連訴訟の方では裁判所は岡田会長の尋問は「是非とも必要」と明言しているという。そうした状況から、何としても岡田氏の証人尋問を阻止すべく、裁判所要請に従わないようだ。