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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(431)上場廃止目前「イー・キャッシュ」に救いの手を差し伸べた「Oakキャピタル」

 3月7日、本連載で、債務超過に陥り、この3月末の上場廃止猶予期間が迫ると取り上げたばかりの「イー・キャッシュ」(3840。マザーズ。東京都渋谷区)。
ところが、思わぬ救世主が現れた。
「Oakキャピタル」(3113。東証2部。東京都港区)だ。(冒頭写真=イー・キャッシュの株価チャート。11日以降、上昇)
3月11日、イー・キャッシュは第三者割当増資(約2億5000万円。払込日は3月27日)と新株予約権の発行をIR。割当先はOakのみで、新株予約権がすべて行使されればその総資金調達額は約10億円になる。
イー・キャッシュの債務超過額は1億4000万円ほどだったから、これで債務超過が一挙に解消し上場廃止は回避できるだけでなく、新規事業にも投資できる。
というわけで、新株予約権の希薄化は約121%にもなるものの、第三者委員会に「上場廃止回避のためにはやむなし」の意見書を出してもらいクリアしている。

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