昨年12月27日、元取締役の荒川春子氏を被告とし約3億5629万円の損害賠償請求を大阪地裁に申し立てると共に、同日、大阪地検に特別背任容疑で刑事告訴もし、大揺れのホームセンター大手「コーナン商事」(7516。東証1部。大阪府堺市。13年2月期の売上高は約2850億円)ーー。
この件、大手マスコミは“上品”な報道に徹しているからいま一つ事件の本質が見え難いが、彼女がそれに先立ち辞任した昨年11月13日、同時に、同社を創業し、35年も社長を勤め“ワンマン体制”を敷いてきた疋田耕造氏(冒頭写真。84)が社長を辞任(息子の疋田直太郎氏が副社長から社長へ)したことでおおよその見当がつくというものだろう。
11月5日に出た第三者委員会の「調査報告書」でも指摘されているように、疋田前社長と34歳年下の彼女とは親密な関係どころか、まさに「生計を一にする」関係にあったのだ。