アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

「オリンパス」事件の旧ジェイ・ブリッジ不正人脈が、業務上横領で刑事告発される(上)

 つい先日、山本健一郎氏と増山慶太氏が、業務上横領容疑で東京地検特捜部に告発されたことがわかった。
いま、世間を騒がせている「オリンパス」の巨額損失隠し。その不正人脈の中心に、旧「ジェイ・ブリッジ」(JB)の桝澤徹・元社長がいると思われるが、山本氏はその桝澤氏の元部下でJBの副社長、また、JBが再建支援していたジャスダックに上場していた「タスコシステム」の社長も務めたことがある人物。さらに、「NOVA」株の不正売買にも関わり、今回のオリンパスの件で名が出ている不正人脈の1人、濱田雅行氏とも接点を持つ。同じく、オリンパスで名が出ている、OHT鉄砲事件を起こし失踪中の椿康雄弁護士(当時)とも山本氏は懇意だった。
 一方の増山氏も関連事業事業部長としてJBに関わり、つい最近まで、現在、桝澤氏が実質、経営権を握っているとされるジャスダック上場「多摩川ホールディングス」の取締役だった人物だ。
告発したのは「ファイアーバード」という投資会社。代理人は元東京地検特捜部長で、名古屋高検検事長を務めた石川達紘弁護士(上左写真)と、同じく検察出身の塩谷安男弁護士(右写真)になっている(冒頭写真は告発状の一部)。
この告発が注目される理由は他にもある。
単に被告発人がJB不正人脈に登場する山本、増山両氏であるだけでなく、この案件もJB自身の不良債権の“飛ばし”に関わるもので、しかも、それに使った海外ファンドの代理人は、今回のオリンパス事件の海外ファンドでも重要な役割を果たしていると見られるチャン・ミン・フォン氏その人と来ているのだ。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧