アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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あの前田雄吉代議士、民主党離党の原因――献金を受けていた「キャッツドットコム」社長夫婦の隠された過去

 昨年10月、民主党の前田雄吉代議士(比例東海)が、国会でマルチ商法(連鎖販売取引)を擁護するような質問などを頻繁に行っていたことから、離党を余儀なくされたのはご存じの通り(次期衆議院選への不出馬も)。
前田氏は複数のマルチ系企業から献金を受けるなどしていたが、そのなかでも代表的な企業が「キャッツドットコム」(東京都港区)だった。(冒頭左写真=キャッツの広報誌05年5月号より。右写真=本紙への投書)
そして、前田氏の主張はマルチには良いマルチと、悪いマルチがあり、キャッツドットコムは“良いマルチ”なのに、悪いマルチと一緒にされるのは可哀想というものだった。
前田氏が献金を受けた企業のなかには、「ドリーム・オブ・トータル・コミュニケーション」(東京都港区)という昨年11月、3カ月の業務停止処分を受けた企業もあった。
だが、前田氏が献金を受けていたことが確認できるのは04~06年の7社、計約500万円(内キャッツは約140万円)で、業務停止はその後だったことを思えば、石井一民主党代議士など、キャッツの守屋直幸会長が幹事長を務める、政治家へ働きかける業界団体「ネットワークビジネス推進連盟」分と併せると、前田氏以上に多額の献金(パー券も含む)を受けていた(前田氏は計310万円。石井氏は計390万円)し、野田聖子消費者行政担当相も業界寄りの国会発言をしていたのだから、同情論もないわけではない。
だが、本紙は同情などする必要のない決定的証拠を掴んだ。
以前から、キャッツの守屋直幸会長に関しては、摘発を受けた別の悪いマルチ企業=「ダンディライオン」の代表だったとの匿名による指摘がネット上で流れていた。もっとも、そのマルチ企業代表は名前が同じでも、姓が異なるため、同一人物との確証は得られてなかった。
だが、取材の結果、指摘通り、同一人物だったことが判明した。しかも、守屋会長の妻で、キャッツの社長を務める守屋祐生子氏(下記謄本のように正式な“祐”の字は異なるが、便宜上使用)に関しては、さらに驚かされる事実も判明した。

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