臓器売買事件といえば、今年7月に事件化した、住吉会系組長が仲介した件が思い出される。腎臓の悪い50代開業医が、組長ら仲介者に800万円を払い、ドナーを紹介してもらい、宇和島徳洲会病院(=左写真。愛媛県)で腎移植手術を受けたというもの。
開業医や仲介者は臓器移植法違反(臓器売買の禁止)で逮捕・起訴されたが、徳洲会病院の執刀医師ら関係者は何らお咎めなかったため、たまたま手術したのが同病院だったに過ぎないと思っている読者もいるかも知れない。
だが、本紙既報のように、組長と徳洲会東京本部は交流があり、その本部決定で手術は愛媛県の系列病院で行われていた。(右写真=事件を受け、記者会見する徳洲会関係者)