本紙はつい先日、大証2部上場「東邦グローバルアソシエイツ」(東京都港区)に40億円とも言われる中澤マネーが注ぎ込まれ、実質、中澤氏が同社の経営権を取得していたと報じた。
「中澤」とは、旧「グッドウィル・グループ」(GWG)による「クリスタル」買収で約180億円の手数料を脱税したとして現在、東京国税局に狙われている公認会計士・中澤秀夫氏のことだ。
この中澤氏が知人である「五洋建設」にいた横田満人氏を東邦グローバルの現在の社長に据えたことは一部報じられている。だが、実際は、中澤氏が久間章生元防衛相に相談し、久間氏が旧建設省在籍時代、出向していて出来た検察人脈があることなどを買い指名となったようで、中澤氏と横田社長は個人的に親しいわけではない。
その点、横田氏と同時期(昨年6月)№2の取締役管理本部長に就任した比嘉努氏は中澤氏とはるかに親しい。何しろ、中澤氏の脱税用と思われる会社の複数の子会社監査役に就任していたのだから。
(冒頭左写真=「読売」09年1月26日記事。左は久間元防衛相)