報告が遅くなったが、札幌証券取引所はアンビシャス上場、IT端末販売主体の「日本産業ホールディングス」(東京都渋谷区)を来年1月23日付けで上場廃止にすると発表した。
子会社も含め、以前から情報開示について訂正・追加が多く、証券取引所から改善を求められ、また社外調査委員会から再発防止のための内部統制システムの再構築を提言されていたにも拘わらず、一向に改善・是正を行ないことから、ついに証券取引所から匙を投げられた格好だ。
表向きは子会社ATの売上高などの「虚偽記載」が決定的とされるが、本紙としてはそれ以上に、旧振興銀株の“飛ばし疑惑”の封印が幹部の不信感を高め、決定的だったと考える。現在は取締役会長に退いているが、最大の責任者は鮎川純太氏(冒頭写真)だろう。