アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

担当事務所トップは有名ヤメ検――コンプライアンス機能が働かない「ジェイ・ブリッジ」

 本紙は12月18日、東京地裁において、企業再生主体「ジェイ・ブリッジ」(JB。現「アジア・アライアンス・ホールディングス=AAH」。高森幸太郎代表=冒頭写真。東京都墨田区)が、同社が行ったサテライト事業(競輪施設賃貸業)に1億5000万円を投じた「ウェルタイム・キャピタル・ベンチャー・インク」なる海外ファンドから損害賠償を求めて提訴された訴訟の1審判決で全面敗訴したことを報じている(本紙既報後の12月20日にJBはようやくHPでIR)。
この一連のトラブルのなかで、東証2部の企業ともあろうものが顧客の投資家に対し「詐害行為」をしたり、訴訟に勝つために償還時期を1年延長する書類を“偽造”するなど、信じがたい犯罪的行為をやっていたことが明らかになって来ている。
こうした行為があったのは07年5月以降のことだが、ちょうどその5月1日付でJBには2人のコンプライアンス委員が就任している。その2人が属するのは「のぞみ総合法律事務所」(東京都千代田区)。同事務所の実質、トップを務めるのは矢田次男氏(右写真。バーニング所属・草彅剛と。公然わいせつ事件の際のもの)。元東京地検特捜部検事で、同事務所は日本航空、吉本興業、ジャニーズ、バーニングの顧問を務めるなど、矢田氏共々、業界ではかなり知られた存在。その事務所担当で、この有様とはどういうことなのか!?
しかも、コンプライアンス機能が杜撰な事例は、前出のウェルタイム関連事例に関してだけ見ても、他にも多数あるのだ。

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