アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(324)詐欺罪などで1審実刑の元社長が裏で画策する、「ホッコク」の第3者割当増資

 ラーメンチェーン「どさん子」などを経営するジャスダック上場「ホッコク」(東京都中央区)の社長を務めていた吉田泰昌被告(冒頭写真)に、詐欺罪などで懲役2年10カ月の実刑判決が下ったのは11月30日のことだった。
吉田被告は控訴したものの、起訴内容を認めており、実刑が確定するのは時間の問題と思われる。
この容疑、みずほ銀行元行員らと組んだ不正融資事件に関するもので、ホッコク自身が舞台になったものではない。とはいえ、吉田被告が社長時代の犯行だし、引き出した資金の一部でホッコク株を買い集め、実質、吉田被告が筆頭株主になっていたのだ。おまけに、ホッコクは第三者委員会を設置、この12月15日にその中間報告が公表されたが、それによれば、吉田被告も関与していたと思われる粉飾疑惑が2件浮上している。
本来なら深く反省、とっくにホッコクと縁が切れているべきだが、前述のように実質、筆頭株主になり、株の処分ができずいまも主要株主。それどころか、それをいいことに、いまも懲りることなく経営権を握り、第3者割当増資を企んでいるという。しかも、そこは吉田被告と組む相手だ、まともな連中のわけがない。

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