衣料や産業用途の繊維事業が大黒柱の「東レ」(3402。東証1部。東京都中央区)ーー炭素繊維複合材で世界首位で、業績は悪くない。
しかしながら、月刊会員制情報誌『選択』1月号コラムで、日覺昭廣社長(冒頭写真)が家族とともに住む東京・田園調布の社宅の家賃引き上を巡り、日覺社長の妻が激怒し、総務部長が関連会社に飛ばされたと、その独裁ぶりが話題になっている。
この社宅、相場よりかなり安く家賃設定していたため、相場並みの引き上げを伝えただけなのに、妻が口出ししてそうなったという。
そして2月12日には、東レのHPに、「当社元従業員による不正行為について」と題するIRが。
同IRではハッキリとは書いていないが、水システム装置の海外向け販売で架空売上げをやっていたことが発覚、昨年11月22日で懲戒解雇になった元部長がいるのだが、懲戒後も不正行為を継続していたことから、現在、刑事告訴すべく相談しているというものだ。
実はこの元部長のF氏、日覺社長派で、反日覺派との対立のなかで浮上したとも。
そして、この案件を追うと、背景に反社会勢力の関与があるようなのだ。