アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<書籍紹介>『遺言』(田中森一。双葉社)

 9月末には全国の書店に並ぶという。
石橋産業手形詐欺事件と9000万円の詐欺事件の2つで服役した、元検事、元弁護士の田中森一氏(71)の『反転』に続く2冊目の自叙伝だ。
この『遺言ーー闇社会の守護神と呼ばれた男、その懺悔と雪辱』は、なかなか読ませる。
前書『反転』は、服役前、古巣の検察批判に重きを置いていたが、本書の後半部分は、主に自分の石橋産業手形事件は冤罪との点に重点が置かれ書かれている。
元上司だった石川達紘元名古屋高検検事長が退官後、所属した法律事務所が石橋産業の顧問をやっていたこと、田中氏が弁護士時代に顧問をしていた仕手集団「光進」の小谷光浩氏の事件の取り調べで部下が暴行した関係で左遷されたことを石川氏は逆恨みしていた関係などから、古巣の検察にハッパをかけ、「国策捜査」になったとして、その手口も紹介している。
そのやり口はさもありなんと思わせるものだし、この事件の共犯で朋友・許永中も登場することから、一気に引きずり込まれた。

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